桜陽のわくわく授業探検2016  

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横浜桜陽高校では、アクティブラーニング型授業を積極的に推進しています。ゲームあり、笑いありの中で主体的に授業に取り組む生徒の様子を紹介します。

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英語会話

ペアで映画のアフレコに挑戦!

日常生活に必要な英語会話能力を身に付けるとともにその背景にある文化を学ぶ科目です。 今年は、 3 講座開講されていますが、いずれも少人数 (20 人) の 1、 2、 3 年生合同クラス。 ネイティブの先生も加わり 2 人の先生が担当しています。 定期テストがないので、毎回評価のためのパフォーマンスが求められるという緊張感はありますが、教え合ったり、発表時には他の生徒が声かけ合ったりするなど、温かく一体感のあるクラスです。

この日は、 『魔女の宅急便』 の主人公キキの旅立ちのシーンの、キキと母親のアフレコにペアで挑戦しました。 繰り返しビデオを見た後、聞き取った内容を全員で確認、先生から文法や発音のポイントの説明、ペア練習、そして発表。 黒板に部分的なヒントが書かれていても、気持ちも込めてセリフを再現するのは、かなりハードルが高かったのですが、励まし合いながら何とか全ペア発表することができました。 聞き取り、暗記、ペア練習、発表 + 他のペアへの応援と、あっという間の 90 分間でした。

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保健

個人やペアワークで食生活について振り返る!

健康・安全について理解を深め、自らの健康を適切に管理し、改善していく資質や能力を育てる科目です。 1 年生だけの男女半々 22 名のクラス。 自分自身の生活習慣を振り返り、課題や改善策を考えられるように、様々な学習活動が盛り込まれています。

この日は、食事と健康についての授業。 ジェイミー・オリバーのプレゼン 『食べ物のことを全ての子供に教えよう』 の一部を抜粋したショッキングな資料をペアで読み込み、現代の食生活について理解を深めた。 その後、適正体重、基礎代謝量、1 日に必要なエネルギー量、昼食に必要な推定エネルギー量等を実際に計算して求める。 テンポよく気が抜けないスピード感あふれる授業でも、想定外の数値に首をかしげたり、驚いたり、意外な (?) 盛り上がりを見せ楽しく作業が進んでいく。 最後に、それら数値をもとに、各自でお弁当箱の容量を確認。 今日のお弁当の献立や食材、栄養素等を確認して、普段の食事を振り返った。 日頃の食生活について、発見と課題が見つかった濃い 90 分だった。

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古典 A

兼好法師直伝の 「極意書」 を作成!

古文と漢文等を読むことによって、伝統や文化への理解を深め親しむ態度を育てる科目。 このクラスは 2 年生だけの 22 名。 大学受験対策を意識しつつも、昔の文化や、現代とも通ずる思想への興味関心が高まり、古典を自ら読み解く楽しさを感じられるように授業が組み立てられている。

この日は、『徒然草』 の三つの章段をグループ内で読み比べ、「達人の極意!」 をまとめる授業。 まずは、恒例の 「助動詞小テスト」 から。 文法が苦手な生徒は少なくないが、ペアで問題を出し合ったり、クラス全体で特製 「助動詞ビーチボール (表面に助動詞が貼り付けてある)」 をパスし合い、受け取る時に触った助動詞に関する質問に答えたりして、クラス全体でウォーミングアップ完了。 小テストはさっと片付け、いよいよグループワークへ。 「高名の木登り」, 「能をつかんとする人」, 「吉田と申す馬乗り」 の三段について、グループごとに解釈し、そこに書かれた 「達人の極意」 をまとめていく。 ハードルはかなり高いが、集中を維持させる絶妙なヒント付きプリントを頼りに、「読んで終わりじゃない楽しさ (?)」 に今日も夢中に取組んだ。

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コミュニケーション英語 I

4 技能 (話す・聞く・読む・書く) を鍛え上げます!

英語で積極的にコミュニケーションを図り、情報や考えを理解や伝達の基礎力をつける科目です。 2 年生数名と 1 年生の 34 名のクラス。 教員の指示や質問もほとんど英語のせいか、自然と生徒も英語で発言しようとする、明るく勢いのあるクラス。

ポイント制とはいえ、「ハイ! ハイ! ハイ!」 と十数人が一斉に手を挙げ、先を争って黒板に答えを書く様子にビックリ! 集中を切らさないスピード感あふれる授業展開と、内輪ネタ満載の作り込んだプリント (「助動詞 + 受身」 の例文は 「蒙古タンメンは伊藤先生に好かれているに違いない」) で、どんどんヒートアップしていく。 前半山場は、「単語当てアクティビティ」。 縦列ごとに回答の速さを競うゲームで、メンバー全員の、単語力 (発音・意味・スペル) と瞬発力が問われる。 声をからして励ましあう姿は英語の授業中とは思えないほど。 息切れする生徒続出! とにかく熱い!! 次は、英文の聞き取り。 聞き取った内容を皆が次々発表し、クラス全体であっという間に概要把握。 その後の音読も、専用シートを使ってペアで徹底練習し、縦列対抗チェーンリーディング。 クラスの一体感と学習への没入感で教室の温度が間違いなく上っている、活気あふれる (体力も消耗する) 90 分の熱い授業だった。

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美術Ⅰ

切絵制作の導入です!

幅広い創作活動を通して、感性を高め、表現力や鑑賞能力を伸ばす科目。 1, 2 年生混合の 23 名のクラスです。 課題制作意欲や鑑賞表現の力の高い生徒が多いので、主題をより美的に視覚化する技術を伸ばせるように授業が組み立てられている。

この日は、切絵制作の 2 回目。前回の授業でテーマを決め、制作するモチーフをマインドマップやインターネットで絞り込んで関係資料を収集している。 今日は、それらの資料を基に、アイデアスケッチを複数作り、色鉛筆で塗りながら制作過程を検討していく。

B4 の色画用紙を幾重にも重ねて表現するものなので、重ねる順序、切りぬく箇所等全体を見通し慎重に作業を進めていかなければならない。 テーマの自由度は高く、モチーフ検索の手順や制作ポイント等が丁寧に説明されているので、楽しく作業は進む。 けれども、実際に切り絵で表現するには、かなり高度な技術と根気が要求されるので、時々教員に相談する以外は、黙々と作業に取組んでいる。 大きな机で向かい合っているので、他の人の作品や進み具合も分かり孤立感はない。 心地よく集中を持続できる空間で、制作に没頭している 90 分だった。

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現代文 B

グループワークによる詩の読解と発表!

様々な文章を的確に理解・表現する能力を高め、見方、感じ方、考え方を深める科目です。 2 年生の方が多い、 2、 3 年生合同クラス。 自分で気づくこと、自分で感じることを大切にする授業で、ペアやグループワークを中心に、テンポよい展開でクラス全体で疑問や発見を共有しながら読みを深めていく。

この日は、入沢康夫の 「未確認飛行物体」 という詩の授業。 「未確認飛行物体」 の語から連想したことをクラス全体で話し合う爆笑の中で授業が始まった。 ちょっとシュールな詩の言葉や表現に、次々と疑問がわいてくる。 各自が付箋に書きだしたものをグループ内で項目分けして発表。 重なる点もあるが、かなりの数の疑問点が上がる。 先生も加わってそれらをクラス全体で整理。 疑問点を担当するグループを決めて根拠をあげながら解決し、全体へ発表。 ユニークな説明には、感嘆や反論の声が上がる。 詩への苦手意識なんか出している暇はない。皆と一緒に謎解きをしているワクワク感に夢中になっているうちに、あっという間に 90 分が終わってしまった。

 

 

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日本史 B

鎌倉幕府が 150 年も続いた理由を考えます!

日本の歴史展開を考察し、伝統と文化の特色への理解を深め、歴史的思考力を高める科目です。 2、 3 年生合同クラスです。 パワーポイントや動画等ビジュアル教材を多用しながら、歴史上の人物や事件を身近に感じ、自分ならその時こうした! と当事者になったような臨場感の中で授業が進みます。

この日は、鎌倉幕府存続の理由にせまる 1 回目ということで、頼朝と政子に関わる、えぇーと驚くエピソードクイズからはじまり、鎌倉三代の各将軍のキャラクターを際立たせ、今日のテーマの 「承久の乱」 へ展開。 当時の各地の武士の立場を文献や映像によって理解を深めつつ、自分ならこうする! とペアやグループで激論を戦わせ、気分はスッカリ鎌倉武士! 御恩と奉公の深い意味を確認するレポートを仕上げて 90 分終了! 休み時間に入ってもレポートを書き続ける生徒が複数おり、教室に熱い授業の余韻が残っていました。







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世界史 A

リンカン (= リンカーン) の真意を考えます!

近現代史を中心として、日本の歴史等と関連付けながら理解を深め歴史的思考力等を養う科目。 1, 2, 3 年生合同の 23 名のクラスです。 各国の動向が複雑に絡み合っている時代を、視覚資料 (絵画・地図等) を活用することで、世界全体の動きをイメージできるように授業が組み立てられている。

この日は、アメリカの発展と南北戦争について。 はじめは、絵画資料 「アメリカの進歩」。 画面中央に大きく描かれる 「進歩の女神」 を挟んで左右の明暗の対照、それぞれの部分に書き込まれているもの等、次々と声が上がる。 西部の発展に伴うフロンティアの移動を確認し、白地図を年代順に色づけする作業によって理解を深めていく。 続いて南北戦争。 南部と北部の違いを資料から読み取り、クラス全体でまとめた後、当時の大統領だったリンカンの奴隷制に対する様々な発言を、班別に分担して真意を読み取り発表していく。 現代の感覚では理解しづらいリンカンの微妙な立場 (心底反対と思っているわけではないらしい) が発表されると教室がザワつく。 戦争を有利に進める手段の一つ (?) としての奴隷解放宣言等、戦争の背景にある、主要産業や価値観、支持政党の違い等、現代のアメリカにもつながる当時の状況について、多面的に考察することができた 90 分だった。

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社会と情報

桜陽おすすめスポット紹介!?

情報機器やネットワークを適切に活用し、情報を収集、処理、表現してコミュニケーションを行う能力を養い、情報社会に積極的に参画する態度を育てる科目。1年生が主の26名のクラス。 この日は、桜陽高校のおすすめスポットを紹介する第2段階。グループ発表とそれに向けた最終準備・リハーサルの時間だ。情報室のモニターには、今日の段取り、注意事項が提示されているので、席に着いた人から作業が始まる。

前段階では、グループ内で同じ場所についてプレゼンしあった。そのグループを解体し、各場所担当者1名の新グループを編成して、学校全体のおすすめスポットの紹介プレゼンを行うのが第2段階。他の人の視点やプレゼン技術を参考にしながら、他のグループとは違う切り口で印象的な「おすすめスポット紹介」を作り上げるのが目標。紹介場所と使える写真は共通だから、全体の構成や画像処理、説明内容で、鮮烈な印象を与えなければならない。プレッシャーの中、グループ全員で協議、スライド修正に没頭していく。グループ発表は、内容だけでなく話し方も含めて総合的に評価されるので、時間(5分)を計り、姿勢もただし、間の取り方も確認しながらリハーサルを繰り返し、いよいよグループ発表。発表が終わったグループは、達成感を味わいながら、他グループの発表について評価シートを記入。発表内容や技の違いに注目しながら、熱心にシートへコメントしていく、気づきと学びの多い90分間だった。

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数学Ⅲ

黙々と積分します!(生徒が)

平面上の曲線と複素数平面、極限、微分法及び積分法について理解を深め、知識の習得と技能の習熟を図り、数学的に考察し表現する能力を伸ばす科目(らしいが、文系の筆者には意味不明)。3年生だけの14名のクラス。

この日は部分積分法。「とりあえず公式説明します。」先生の優しい口調と、若干長めの「間」の不思議な相互作用で、教室の緊張はどんどん高まっていく。生徒が食い入るように聞いていても、「生徒同士での主体的な学びあいを大切にする」先生の説明は、いたってコンパクト。直後に指示された練習問題数問を解いて、四苦八苦している生徒もちらほら。教室のあちこちで相談のための小声がささやかれる中、ゆっくり机を回りながらノートを覗き込む先生を呼び止めてヒントをもらっても、やっぱり最後は自分で考える余地(?)を残してくれる。

「なかなか難しいでしょ。大丈夫?とりあえずやってみますか?自分たちでやらないと分からないよね~。」と優しい口調でも、解答を生徒に黒板に書かせて答え合わせ。何箇所か先生が補足説明を加えて、全員無事クリア。

次の問題は、始めに二、三人の生徒が先生と解き方についてやり取り。一瞬の静寂の後、先生の一言、二言のヒントで、皆のシャーペンが一斉に動き始める。

だんだん場が温まってきて、必要に応じて仲間や先生に相談し、リラックスしつつ黙々と解答に没頭している間に、90分が過ぎていった。

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化学

実験三昧! 結果予想は的中するか?

基本的な概念や原理・法則を理解し、観察、実験などを通じて、化学的に探究する能力と態度を育てる科目。 3 年生の方が多い2, 3 年混合の 18 名のクラス。 化学式や説明文だけではイメージしづらい内容について実感をもってとらえられるよう、実験等が効果的に取り入れられている。

この日は、化学平衡の移動について、結果を予想してから実験を行った。

実験 1 温度変化による平衡の移動

濃塩酸を加えた塩化コバルト水溶液は、熱湯と氷水がそれぞれ入ったビーカーに入れるとどうなるか。

班ごとに分かれて化学式等検討するが、少人数なので、すぐにクラス全体で教員も交えて質問やヒントがワイワイ言いながら共有されていく。 いろいろな意見が出て、それぞれ信じる ?) 結果予想とその理由をプリントに書き込み、いよいよ実験開始。 実験は分担して手際よく淡々と進めていたが、結果にあたりはずれがでて、 「結果は逆なのに、理由があってる!?」 等、議論が再燃! 観察や気づいた点を記録して、次の実験に突入。

実験 2 濃度変化による平衡の移動

クロム酸カリウム水溶液に硫酸と水酸化ナトリウム水溶液を加えるとどうなるか。

予想はまたしても、各班でいろいろ。 熱く説得しあって、お互い譲らない。 実験が始まっても、班ごとの進み具合で一喜一憂。 予想が外れた班は、納得がいかず、先生に質問を繰り返す場面も。

実験 3 溶解平衡の移動

飽和食塩水に、水酸化ナトリウムの粒と濃塩酸を入れるとどうなるか。

プリントのヒントをもとに、結果予想を始めるが、いままでの実験予想への弱音が出て、集中を欠く班も。 先生の 「思考停止しない!」 という一喝と、 「この実験が一番見ごたえがあるよ」 という言葉に励まされ、再び結果予想の検討に集中。 実験で白色の沈殿が始まり、 「クリスマスみたい!」 と歓声が上がる。 予想の議論が白熱し、時間不足のため考察は宿題になったが、思考回路フル回転の刺激的な 90 分だった。